な、なんと!「かんずり」の6年ものを発見しました!
新潟県妙高市に伝わるトウガラシの発酵食品「かんずり」と言えば、完成に4年を要する伝統調味料。「西の柚子胡椒、東のかんずり」と呼ばれるほど、ご当地調味料ファンの多い逸品です。私も大好物でして、冷蔵庫に常備しています。
その製法は、1年めにトウガラシを収穫して塩漬けにし、雪の上にさらしてアクを抜き、その後3年間、米麹・柚子・塩とともに熟成・発酵させます。普通にスーパーなどで見かけるかんずりはこうして作られていますが、6年仕込みはさらに2年間、熟成・発酵させます。
手間がかかるので生産量が少なく、弥彦ではひらしおさんでしか販売していないそうです。これはレア物!
早速味わってみました。
色も普通のものに比べるとやや色味が濃く、熟成感が出ています。味わいもコクが深く、旨味が凝縮されています。これは美味!
使い方は、味噌汁や鍋物、うどんに、七味唐辛子の代わりに使うのはもちろん、おでんや納豆などにもよく合います。焼いた肉や魚につけても美味しいですし、冷奴にもマッチ。ポン酢やゴマだれに溶いてつけダレにしてもOK。何に使っても、辛味と柚子の香りが食欲をかきたてます。
いやもう、かんずりの回し者みたいですけど、ぜひ皆様にもお試しになっていただきたいです。
それにしても、南蛮味噌もかんずりも、辛味のある発酵食品は越後の食膳によく合います。きっと冬の寒さや夏バテをしのぐための昔からの知恵なんでしょうね。
弥彦にお越しになったら、完売になる前に「かんずり6年もの」をぜひゲットしてくださいね!