みのや便り

「やひこ開運だしカレー with魔法の粉」開発秘話 vol.4/20201203

お知らせ

かくして日本を代表するカレー研究家、一条もんこさんと共に弥彦温泉旅館組合の「カレープロジェクト」が始まることに。

まずはカレーの内容物を決めねば!旅館組合の中でディスカッションをしてみました。

・弥彦名物の枝豆を入れてみては?

・弥彦太郎の椎茸は?

・寺泊が近いし海鮮系は?

・酒粕入れてみては?

弥彦村内の若手農業生産者さん達ともディスカッションしてみました。

・やっぱり弥彦娘らろー(枝豆)

・あ、弥彦産のアスパラも良いかも!

※その他、聞いた事もない名前の野菜も提案いただきました(笑)

と、まぁ〜皆さんから自由にアイディア出しをして頂きました。

作る物はカレー。

あとは中身を考えるだけとテーマがハッキリしているだけに、とても前向きで楽しい時間となりました。
具材の中身はこの時点では決まりませんでしたが、カレーには必須のご飯は決まっておりました。
当然ではありますが、昨今、弥彦村のブランド米として人気急上昇、皇室献上米にも指定された、

伊彌彦米コシヒカリの使用です。

四季の宿みのやでは以前から朝食バイキングでご提供させていただいておりますが、お客様からご好評をいただいているコシヒカリ米です。

あとは、そこに合わせるカレー。カレー本体については一条さんが得意とするスパイスカレーに決定。小麦粉は使用せず、今流行りのシャバシャバ系のスパイスカレータイプ。

以降、カレーに入れる具材の選定が続きます。季節性の高い食材は、デフォルトでは採用せず、季節限定メニューを検討することに。収穫量か少ないものにつきましても同様です。ベースとなるカレーの具材は年間を通じて安定的に仕入が可能な食材、または冷凍保存が可能で美味しさが維持できるものなど絞り込んでいった結果、出た答えは意外なものとなります。それは旅館組合の神田組合長からの一言。

神饌(しんせん)でお供えしている食材を使ったらいいんじゃね?

それを聞いた私の中にビビビッ!と稲妻が走った瞬間でした(笑)
あっ、それならいっそのこと、和風出汁のスパイスカレーにしましょうと私からも提案。
弥彦といえば越後一宮 彌彦神社の存在は絶対的です。
その彌彦神社でお供えされている神饌の一部を具材として入れる。
まさに弥彦らしいナイスアイディアが生まれたのでした!
その後は出汁カレーというコンセプトのもと、幾度となく試作をする日々が続きました。


ちなみに、いきなり神饌と言われても意味不明ですよね…。神饌とは、神社や神棚に供える供物のことで、お米、野菜、果物、魚、乾物など神社によってさまざまです。

出汁を効かせたスパイスカレーという明確なコンセプトのもと、一条さんから数々の試作品を調理していただきましたが、そこで問題が・・・。

スパイスの香りと味が強すぎるため、和風出汁が消されてしまう問題!この問題をクリアするため、そこから更に一条さんの試作が繰り返されるのでした。

果たして和風出汁はスパイスに勝てるのか??

つづく・・・。

次回vol.5は

カレー開発中断?!そして一筋の光の巻。